
海外の方にも見やすいように、翻訳タイトルを付けてみようかな?
YouTubeチャンネルを運営する中で、こんな考えが浮かぶ方も多いはず。
たとえば、動画の内容が英語圏の人にも役立つ内容であっても、タイトルが日本語だと検索にも引っかからず、再生数が伸びにくくなってしまいます。せっかく作った動画なのに、世界に届かないなんてもったいないですよね。
この記事では、YouTube Studioを使った翻訳タイトルの具体的な設定手順を紹介していきます。動画タイトルを英語に変えることで、あなたのチャンネルは国境を越えて広がっていきます。
では早速、なぜ英語化が今重要なのかを解説していきましょう!
YouTubeのタイトルを英語にする必要性とは?
YouTubeの動画タイトルを英語にすることは、視聴者の獲得範囲を日本国内から世界全体へと広げるための極めて有効な手段です。
特に、コンテンツ自体が「音楽」「旅行」「ゲーム」「ビジネス」「ライフハック」など、言語の壁を越えて評価されやすいジャンルであれば、英語対応は世界進出への第一歩となります。
英語圏の視聴者を取り込むメリットとは?
その理由は明快です。英語は世界で最も使用されている言語であり、YouTubeにアクセスしている言語の内66%が英語というデータもあるほどです。
YouTubeのアルゴリズムは、タイトル・説明欄・タグなどのメタ情報をもとに動画の表示対象を決定しています。英語のタイトルを設定することで、日本語のみのタイトルよりも英語圏ユーザーの検索に引っかかりやすくなり、間口がぐんと広がるわけです。
多言語対応が当たり前になっている現状
実際、2020年以降、YouTubeチャンネルの多言語対応はもはや常識になりつつあります。大手のYouTuberだけでなく、中小チャンネルや個人クリエイターでも、字幕・タイトル・説明文の英語化を行うことで、再生数が飛躍的に増えた例は枚挙にいとまがありません。
再生回数だけではなく、英語タイトルを付けることで、英語圏のユーザーからのコメントやチャンネル登録といった「エンゲージメント」も高まりやすくなります。
これにより、YouTubeアルゴリズム上でも人気のある動画として評価され、さらに多くのユーザーにリーチされるようになるという好循環が生まれます。
YouTube Studioを使った翻訳タイトルの設定手順
では早速、実際にYouTube翻訳タイトルを設定する手順を見ていきましょう。ここでは例として、英語を選択しています。翻訳タイトルは、基本的に動画を公開してからでなければ設定できません。
スムーズにできるか不安な方は、動画を非公開にして保存しておき、翻訳タイトルを設定してから公開するのを推奨します。
翻訳タイトルを設定する方法(画像付き解説)
①まずYouTube Studioを開き、対象となる動画を選択しましょう。

②「動画の詳細」画面を開いた状態で、左側のメニューから「字幕」をクリックします。

③自分のチャンネルのデフォルトの「言語を設定」する必要があるので、日本語を選択します。(元々海外向けに運営しているのであれば、今までのタイトルで使用してきた言語を選択)

④「言語を追加」をクリックし、翻訳したい言語を選択します。

⑤「タイトルと説明」の赤枠の部分にカーソルを持っていくとペンのマークが表示されるので、そちらをクリックします。(ここでは英語を選択しています)

⑥赤枠の部分に翻訳タイトルと、できれば翻訳説明を入力したのち、「公開」をクリックします。元の言語と対比できるようになっており、コピペもできるのでありがたい仕様です。

なお、「急ぎでとりあえずタイトルだけ翻訳しておきたい!」という場合、説明欄には元の言語をコピペして入れておきましょう。(全て埋めないと「公開」をクリックできないため)
翻訳後に必ず行うべきチェック項目
翻訳入力が完了したら、必ず確認しておきたいポイントがいくつかあります。
- 英語表現が不自然でないか:日本語を直訳しただけのタイトルは避けるべきです。
- キーワードが検索に引っかかる表現か:視聴者が実際に検索する言い回しになっているか確認しましょう。
- 文化的な誤解が起きないか:たとえば、「神」や「奇跡」といった表現は文化圏によって重みが異なるため、適切な代替表現に変える必要があります。
具体例な手順としては、
一見複雑な手順に感じるかもしれませんが、要は逆翻訳した際に違和感がなければOKです。周りに英語が堪能な知り合いがいる方は、チェックをお願いしてみるのもいいですね。
+α:くだけた表現や、小慣れた表現をしたいときは「〇〇 英語 スラング」と検索するのもオススメです。この場合、誤って差別用語やNGワードを使用しないよう、入念に検索しましょう。最悪の場合は動画削除などになる恐れもありますので、スラングを使用する際は慎重に。
SEOを意識した翻訳タイトルの書き方

外国語でタイトルをつける際にもうひとつ欠かせないのが、検索エンジン対策(SEO)の視点です。
単に翻訳するだけでなく、「その国のユーザーが実際に検索しそうな語句」を盛り込むことが、動画の発見性を大きく左右します。
検索されやすいキーワードを含める
たとえば、以下のような英語キーワードはYouTube検索で非常によく使われています。
- How to(〜のやり方)
- Tutorial(チュートリアル)
- Review(レビュー)
- Tips(コツ)
- Beginner(初心者)
これらのキーワードは、視聴者が「具体的な問題を解決したい」「使い方を知りたい」というニーズで検索する時に非常に強力です。
たとえば、「カメラの設定方法」という動画タイトルを英語にする場合、「How to Set Up Your Camera」や「Camera Settings Tutorial for Beginners」といった形にすれば、SEO的にも効果的で、視聴者にも伝わりやすい表現になります。
また、できればタイトルの冒頭にこれらのキーワードを配置することで、YouTubeのアルゴリズムにも有利に働きます。
シンプルかつ明確なタイトル作りのポイント
さらに重要なのは、「シンプルで明快な表現」です。英語ネイティブでなくてもすぐ理解できる単語・文構造を選びましょう。
また、日本語から直訳すると意味がぼやけがちな表現は避け、「誰に向けた」「何が得られる」動画なのかが一目でわかるタイトルにするのがポイントです。
そして注意すべきは、誤解されやすい言い回し。たとえば、日本語で「爆笑」や「やばい」と表現する感覚を英語にするとき、直訳してしまうと、本来の意図と異なるニュアンスになる可能性があります。
翻訳の際は、その表現が現地の文化や視点でどう捉えられるかまで配慮する必要があります。
タイトル多言語化で得られる未来と注意点
YouTubeのタイトルを多言語化することで、動画の可能性は飛躍的に広がります。ですが一方で、やり方を間違えると、せっかくのチャンスを台無しにしてしまうことも。
ここでは例として、英語タイトルによって期待できるポジティブな変化と、気をつけたいリスクについて解説します。
多言語化によって再生数が増加する事例
まずは成功パターンから。たとえば、日本のある旅行系YouTuberは、動画タイトルに英語訳を追加したことで、視聴者の半数以上がアメリカ・カナダ・オーストラリアからのアクセスに変わりました。
また、あるガジェットレビューチャンネルでは、「レビュー」や「開封」のタイトルを英訳して出したところ、英語圏の視聴者からのコメントが急増し、再生数が従来の2.5倍に跳ね上がったとの報告もあります。
英語タイトルを設定することで、視聴者層の拡大だけでなく、コメント数・高評価・チャンネル登録などのエンゲージメント指標にも好影響が出るケースが少なくありません。
そしてそれは、YouTubeアルゴリズムの評価向上にもつながります。つまり、良い英語タイトルは「再生数を上げるだけの装飾」ではなく、継続的な伸びを生み出す土台になるのです。
翻訳ミスで機会損失につながるリスク
ただし、落とし穴もあります。直訳による表現ミスや、意味の取り違えは、視聴者に違和感を与えるだけでなく、動画の質に対する信頼感を下げてしまうことにもなりかねません。
また、宗教や文化的なタブーに無自覚なまま表現してしまうと、「不適切」と判断され、再生回数以前に評価や通報の対象になる恐れがあります。
こういったリスクを避けるためには、「入念なセルフチェック」や「第三者チェック」、そして「文化的背景を意識した翻訳」の意識が欠かせないのです。
【まとめ】タイトルの多言語化は世界へ羽ばたく第一歩!
あなたの動画が、もっと多くの人に届く可能性があるとしたら?
翻訳タイトルの設定は、ほんの少しの工夫でYouTubeの舞台を日本から世界へ広げる鍵になります。
YouTube Studioを使えば、翻訳タイトルの追加はとても簡単。翻訳ツールを活用しつつ、意味やニュアンスを丁寧に整えることで、世界中の視聴者にも自然に伝わるタイトルが作れます。
「難しそう」と感じるかもしれませんが、最初の1本をクリアしてみると意外とスムーズ。SEOを意識した言葉選びや文化への配慮をすれば、あなたの動画は国境を越え、もっと多くの人に届くようになります。
今日から一歩踏み出して、あなたのYouTubeチャンネルもグローバル対応していきましょう!
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