
YouTubeの利用者が1番多い国ってどこなんだろう?
こんな疑問を持ったことはありませんか?世界中で愛されているこの動画プラットフォーム、実は国ごとに利用者数や普及率には大きな差があるんです!
特に2025年現在、ユーザー数は約27億人に達し、今や「テレビよりもYouTube」という視聴行動が当たり前に。日本ではLINEに次ぐ人気SNSとして君臨しながらも、グローバルで見るとどんな位置づけなのか?これは気になるところですよね。
この記事では、最新データに基づいた「YouTube利用国ランキング最新版」「世界のYouTube普及率ランキング」と、そこから見えてくるマーケティングに役立つヒントまでわかりやすくお伝えします。見ているだけで「明日から活用できる」情報が詰まっていますよ。
【2025最新データ】YouTubeの世界利用者数ランキング
さて、それでは下記のグラフで、主要国TOP15を見ていきましょう。(※16以下は省いています)

引用元 | Statista(https://www.statista.com/statistics/280685/number-of-monthly-unique-youtube-users/)
2025年2月時点での最新統計によると、YouTubeの月間アクティブユーザーは約27億人に達しています。これは地球人口のおよそ3分の1がYouTubeを定期的に利用している計算になります。中でも圧倒的なユーザー数を誇るのが、人口増加とスマートフォン普及の著しいインド。その数、約4億9,100万人。アメリカ(約2億5,300万人)と合わせて、トップ2で世界の利用者の約27%を占めているんです!
さらに注目すべきは、ブラジル(約1.44億人)、インドネシア(約1.43億人)、メキシコ(約8,360万人)など、いわゆる「新興国」に分類される地域が上位に食い込んでいる点。これは、通信インフラの整備と低価格スマホの普及により、動画コンテンツが生活の一部として定着している証拠ともいえるでしょう。
ちなみに日本は約7,870万人で世界6位。国内ではLINEに次ぐ利用率で、特に10代~40代の支持が厚く、エンタメ・教育・音楽といった多彩なカテゴリで視聴が日常化しています。
「人口が多ければ当然じゃない?」と思った方もいるかもしれませんが、実際には単なる人口だけでは測れない文化的・経済的背景が存在します。それらも含めて、次の章ではさらに深掘りしていきましょう!
【2025最新データ】YouTubeの国別普及率ランキング
続いては、下記のグラフで、国別普及率TOP15を見ていきましょう。(※16以下は省いています)

引用元 | Statista(https://www.statista.com/statistics/1219589/youtube-penetration-worldwide-by-country/)
利用者数が多い国がある一方で、「どれだけの人が実際に使っているか」という普及率で見ると、全く違ったランキングが浮かび上がってきます。2025年現在、YouTubeの普及率が最も高いのがサウジアラビアで、なんとインターネット利用者の約95.8%がYouTubeを日常的に利用しています。
続くのはイスラエルで約93.3%、シンガポールが約91.8%、スウェーデンが約89.3%ですね。この背景には、高速インターネットの普及とスマホ利用率の高さ、さらに映像コンテンツを重視する文化的傾向があると考えられています。
一方、ユーザー数が多くても普及率がそこまで高くない国もあります。たとえばインドは4.9億人という巨大ユーザー数を持ちながらも、人口に対する普及率はまだ43%台。これは、都市部と農村部でのインターネット環境の差に起因しています。
つまり、マーケティングや動画戦略を考えるときは「利用者数」だけでなく「普及率」にも目を向ける必要があるのです。
日本はどこに位置するのか?
日本におけるYouTubeの立ち位置は非常にユニークです。ユーザー数では約7,860万人と世界6位を維持しており、国別普及率ランキングでは43位ながらも約70.4%という数字です。また、YouTubeは国内SNSランキングではLINEに次ぐ第2位と、生活インフラに近い存在となっています。
特に若年層~中年層の支持が強く、10代~40代の利用率は9割近く。動画コンテンツが「情報収集」だけでなく「娯楽」「学習」「生活習慣」そのものにまで広がっているのが特徴です。例えば「大学受験のための英語講義動画」や「ペットのしつけ方」「一人暮らしのレシピ」など、ジャンルは多岐にわたります。
広告収益・Premium普及率から見る収益構造の変化
YouTubeのビジネスモデルは、広告収入とサブスクリプション収入の二本柱で成り立っています。2025年第1四半期、YouTube単体の広告収益は89億2,700万ドル(約1兆2,720億円)に達し、前年同期比で+10.3%の成長を記録。これは世界的な動画広告需要の高まりと、Shorts(ショート動画)広告の本格展開によるものです。YouTubeのサブスクリプション収入は単体で公表されておらず、これが含まれる「グーグルのサブスク、プラットフォーム、デバイスの売上高」は103億7,900万ドルと+18.8%拡大しています。
特に近年は、「ダイレクトレスポンス型広告」(視聴者の行動を即時に誘導するタイプ)や「ブランド広告」の多様化が進み、企業のマーケティング活動におけるYouTubeの重要度が一層増しています。「短い動画でもしっかり効果が出る」「精緻なターゲティングが可能」などの理由から、企業の広告出稿が増加しているんですね。
さらに、YouTube Premiumの存在も見逃せません。広告なしで動画を楽しめるこの有料プランは、2025年時点で世界中に1億2,500万人の会員を抱えています。音楽再生機能が強化された「Music Premium」や、地域限定の「Premium Lite」など、多様な価格戦略によって拡大を続けているのが特徴です。国によって料金は大きく異なり、地域の経済力に応じた柔軟な価格設定が収益最大化のカギとなっています。
このように、広告とプレミアムの両輪で、YouTubeは単なる「無料動画サイト」から「総合メディア事業」へとシフトしているのです。
デバイス別の視聴傾向:スマホからテレビへ

「YouTube=スマホで見るもの」というイメージは、もう過去の話かもしれません。2025年現在、世界中でYouTubeをテレビで視聴する人が急増中。米国ではすでに、モバイルよりもテレビでの視聴時間が上回っているというデータも報告されています。これはまさに、YouTubeが “第二のテレビ” から大きく進化していることを意味しています。
また、最近では同時視聴機能や、「コラボ再生リスト」「テレビ向けUIの刷新」など、リビングルームでの体験を意識したアップデートが続々と導入されています。これにより、家族や友人との共有視聴がしやすくなり、テレビ視聴という新たな文化が育ちつつあるのです。
「テレビでYouTubeを見るなんて、ちょっと贅沢?」と感じるかもしれませんが、実際にはNetflixなどと同様に動画時間の中心軸になってきているのが現実。広告主やクリエイターにとっても「どのデバイスで見られているか」は重要な指標であり、今後の動画設計にも大きな影響を与えそうです。
注目国の視聴トレンドとマーケティングの視点
「どの国でどんな動画が好まれているのか」──これを理解することは、YouTube戦略を成功させる第一歩です。実際、国ごとに視聴されるコンテンツの傾向は大きく異なります。たとえば、インドでは教育系や宗教関連の動画が人気。一方、アメリカではライフスタイルやハウツー、スポーツの視聴が多く、ブラジルでは音楽コンテンツの消費が圧倒的です。
この違いを活かすには、「地域別ターゲティング+ローカル文化に寄り添う」という視点が重要になります。たとえば、アニメ系クリエイターがインド市場を狙うなら、現地の字幕やナレーションを加えることで再生回数が飛躍的に伸びることがあります。逆に、米国市場で商品紹介を狙うなら、ショート動画に特化してテンポよくアピールする手法が効果的です。
また、広告出稿側にとっても「視聴デバイス」「視聴時間帯」「動画尺」など国ごとの習慣を把握しておくことで、CTR(クリック率)やCV(成約率)に大きな差が出ます。
要するに、数字をただ眺めるのではなく、「どこで・だれが・なにを・どうやって見ているのか」を意識することで、マーケティングの精度は大きく向上します。「ただ人気の国に出す」のではなく、「その国に合った戦略」で臨むことが、成果を大きく左右するのです。
【まとめ】YouTubeは「世界のテレビ」になりつつある
ここまで、YouTubeの国別利用者数や普及率、広告とプレミアム収益、そしてデバイスごとの視聴傾向まで多角的に見てきました。2025年の今、YouTubeは単なる動画共有サイトではなく、グローバルな放送インフラとしての地位を確立しつつあります。
インドやアメリカのような人口・経済大国がユーザー数を支える一方で、中東や欧州では普及率が驚異的に高く、日常生活に溶け込んでいます。テレビ視聴が拡大し、広告もサブスクも着実に収益を伸ばす中、クリエイターや企業は「見る側」から「戦略的に使う側」へとシフトしてきています。
これからは、国別の動画トレンドを理解し、それに適応することが差別化の鍵。YouTubeはまさに、あなたのコンテンツやビジネスを「世界規模」で届けるための土台なのです。
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